My Eyes 米大統領選2016 ㉞ 共和党の反逆者


コラムニスト/翻訳家  

 

皆さん、こんにちは!新しい年をどのように迎えられたでしょうか。米ワシントンでは、間近に迫った1月20日のドナルド・トランプ氏の第45代アメリカ合衆国大統領就任に向けて、皆さんが予想されている通り、多数のトランプ支持者と反トランプ派が決戦の準備を進めています。反トランプ派は全米各地で今もデモ行進を行っており、その多くがロシアがトランプ氏の大統領選出に貢献および保証したと主張。CIAやNSA(国家安全保障局)、その他政府関係機関の中には、その意見に同意している人もいます。しかし大量破壊兵器については確たる証拠は無く、トランプ氏を引きずり下ろすための策略だと支持者たちは考えています。

 

トランプ氏は年明け、今年最初の記者会見を開きました。そこで彼は記者たちからロシアに関する質問の集中砲火を浴びました。しかし以前の共和党候補者や職員のケースとは異なり、逃げ回ることはしませんでした。トランプ氏は、ロシアと良好な関係を築きたいと考えないことの方がむしろ不思議だと述べ、ポーランド国境や他のバルト諸国国境地帯に兵力を集めた現職のオバマ大統領への反対の意を表しました [1]。

 

トランプ氏は、ロシアおよびウラジミール・プーチン大統領と特筆すべき関係を構築したと主張し、大統領選期間中だけでなく当選してからも、これら三者の関係は良くも悪くもなるだろうと度々主張していました。トランプ氏に関する話題でいつも名前が挙がるジョン・マケイン氏やリンゼー・グラム氏は反ロシアの急先鋒です。興味深いのは、この2人は共和党員でありながら筋金入りの反トランプ主義者(Never-Trumper)であるばかりか、トランプ氏のことを軽蔑すらしているということですが、このコラムでアメリカの政治動向を追いかけてくださっている読者の皆さんにとっては、驚くに値しないことだと思います。彼らはロシアがジョン・ポデスタ氏(訳者注:ヒラリー・クリントン氏の選挙対策本部長)や民主党全国委員会(DNC)のメールのハッキングに対し、一定の役割を果たしたとして、反ロシア感情を訴える民主党員にたびたび合流しました。

 

しかしタッカー・カールソン氏(訳者注:FOXニュース政治コメンテーター)が民主党下院議員のアダム・シフ氏にインタビューした際、シフ氏はロシアの関与については言及したものの、プーチン氏がDNCのメールのハッキングをしたとは言いませんでした。その代わりシフ氏は「タッカー氏がロシアのスパイである」と断言しました。

 

話は戻り、今回のトランプ氏の記者会見で、彼はCNNのことを「嘘のニュースばかり流すテレビ局」と非難。そしてオンラインメディアのバズフィードについては「ゴミの山」だと言いました。いずれもトランプ氏がモスクワで出会った売春婦に“あること”をしたと、これらのメディアが報道したことに対してです [3]。一方で共和党員たちは、折に触れてCNNなどの大メディアに追随しました。公式にメディアの追随を行うのは、少なくとも前例の無いことです。 トランプ氏の発言や、トランプ氏に立ち向かったCNNのジム・アコスタ記者が逆にトランプ氏に退けられたりと、記者会見は嵐のように荒れました。

 

[1] www.thesun.co.uk/news/2531054/america-special-forces-russian-border-lithuania-obama-putin/

[2] youtube.com/watch?v=HDtvYHOY_Uc

[3] www.thegatewaypundit.com/2017/01/fake-news-buzzfeed-cnn-fall-trump-piss-story-4chan-prank/

 

ダニエル・ペンソ

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米オレゴン州在住の日英翻訳家。1999年〜2009年の約10年間住んでいた東京を”第2の故郷”と呼ぶ。趣味は旅行、語学、食。日本への旅行時には落語を楽しむ。
*ダニエル氏の詳細は以下のページをご覧下さい。 
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*日本語訳:徳橋 功  

*ダニエル氏の意見は、My Eyes Tokyoとは関係ありません。

 

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