My Eyes 米大統領選2016 ⑬ 取引で候補者を決める?

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コラムニスト/翻訳家  

 

取引によって候補者が決まる・・・?そんな党大会、いわゆる“ブローカード・コンベンション(Brokered Convention)”が、今回の大統領選において間もなく行われることになるかもしれません。民主党の候補者はヒラリー・クリントン氏になりそうな見通しですが、バーニー・サンダース氏も過去6回の予備選で5回勝利し、ますます勢いを増しています。

一方共和党サイドは、白熱したバトルがドナルド・トランプ氏(3月31日現在 739人の代議員獲得)とテッド・クルーズ氏(3月31日現在 465人の代議員獲得)の間で繰り広げられています。その闘いは口論にとどまらず、頻繁に卑怯な手も使われたようです。方やジョン・ケーシック氏は今も自信満々で「最終的には候補者指名されるだろう」と述べています。ケーシック氏は3月28日現在で143人の代議員しか獲得していませんが、この3氏の間で“ブローカード・コンベンション”が行われるかもしれない 、という見方もあります。ケーシック氏はブローカード・コンベンションを熱望していますが、それは代議員が自分たちの出身州から選ばれた候補者しか投票できない従来の党大会であるのに対し、ブローカード・コンベンションなら代議員は指名候補を名乗る候補者であれば誰でも自由に選べるようになるからです。

予備選挙を終えても共和党で指名候補者が決まらなかったのは、最近でも1976年まで遡ります(民主党は1972年)。当時のジェラルド・フォード候補とロナルド・レーガン候補の差は僅かでした。

 

トランプ支持者 vs 反トランプ

反トランプ派の、トランプ派に対する感情はこの数カ月で一気に熱気を帯びてきました。2012年の大統領選で共和党候補だったミット・ロムニー氏やニール・ブッシュ氏、ジェブ・ブッシュ氏といった著名な共和党幹部がクルーズ氏への支持を表明。保守系ラジオ番組のパーソナリティであるグレン・ベック氏やマーク・レヴィン氏もクルーズ氏への支持を明らかにしました。ベック氏は「本物のキリスト教徒でない者がトランプを支持しているに違いない」とまで言い切っています [1]。反トランプ感情は、ややもすればクー・クラックス・クラン支持者や“黒人の命こそ大切だ”(Black Lives Matter)のスローガンを掲げる人々、バーニー・サンダース氏の支持者と見られる人々たちから発せられているのではないかと思うほど。トランプ氏の集会に現れては妨害したり、時には集会を中止に追い込んだりしています [2]。

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Photos from Wikipedia

下手すれば、トランプ氏とクルーズ氏の2氏が並び立つということも考えられたりして・・・激しい応酬の末に、どちらかが大統領、どちらかが副大統領になる、などということも、そろそろ考えても良いかもしれませんね。

 

[1] thehill.com/blogs/ballot-box/presidential-races/274267-glenn-beck-no-real-christian-supports-trump

[2] www.telegraph.co.uk/news/worldnews/donald-trump/12191882/Donald-Trump-cancels-Chicago-rally-amid-protests-live.html

 

ダニエル・ペンソ

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米オレゴン州在住の日英翻訳家。1999年〜2009年の約10年間住んでいた東京を”第2の故郷”と呼ぶ。趣味は旅行、語学、。日本への旅行時には落語を楽しむ。
*ダニエル氏の詳細は以下のページをご覧下さい。 
日本語版 英語・日本語版

*日本語訳:徳橋 功  

*ダニエル氏の意見は、My Eyes Tokyoとは関係ありません。

 

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