ベトナムフェスティバル2013に行こう!

インタビュー&構成:徳橋功
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史上最高に暑かった夏は徐々にその熱を弱め、少しずつ秋が近づいてきました。でもまるで熱帯夜の置き土産のように、ある南国のフェスティバルが皆さんをお待ちしています。9月14日(土)・15日(日)代々木公園にて開催の「ベトナムフェスティバル」です。My Eyes Tokyoでも大変お世話になっている”のバンド”Gypsy Queenや、文化研究所の杉山”びび”彩香さんも毎年関わられています。

そこで今回は恩返しの意味も込めて、ここで大々的にフェスティバルをさせていただきたく思います。しかもMETらしく、インタビュー形式です。生まれ日本育ちのベトナム人で、ベトナムフェスティバル宣伝部長を務めるフォンチーさんに、このビッグイベントの見所や、フェスに懸ける思いなどをお聞きしました。

*写真提供:株式会社シルク

 

念願だったベトナム関連の仕事

2010年開催のベトナムフェスティバル(以下「ベトフェス」)以来、宣伝部長を務めさせていただいています。それから連続して、もう4回目・・・感慨深いですね。しかも今回は日越外交関係樹立40周年の節目の年ということもあり、やはりテンションが上がります。

に入った頃から、ベトナムに関係する仕事をいつかしたいな、とは思っていました。2010年にベトフェスの宣伝部長に任命されてから、少しずつフェスでお客さんの前に出させてもらえるようになりました。最初はほんのちょっとだけの関わりだったのが、今ではMCをさせていただいたり、開催期間中の夕方の時間帯には「ジャンケンフォン」を、会場のお客さん全員を巻き込んでメインステージでさせていただいたりと、3年前の自分では考えられないことまでさせていただくようになりました。

また私のオリジナル曲を、Gypsy QueenのリーダーであるAkiさんに作っていただきました。その曲も今回のベトフェスで披露する予定ですが、まさか日本とベトナムのトップミュージシャンが競演するステージに、オリジナル曲で自分も立たせてもらえるだなんて、かつては想像できませんでしたね。前回(2012年)もステージで、オリジナル曲1曲を含めて数曲歌わせていただいたのですが、すごく緊張して足がガクガクしました。しかも夜になるとすごくたくさんのお客さんがいらっしゃったので、緊張度もヤバかったですし(笑)でもやっぱり歌が好きだから「歌いたい!」という気持ちももちろんありました。

そして今年は、私の歌うオリジナル曲を増やしていただき、しかもベトナムで有名な曲をベトナムからいらっしゃるの方とベトナム語で歌います。だからステージを通じて、ベトナム人のお客さんに「私は日本でやっているぞ!頑張っているぞ!」と伝えたいですね。



Gypsy QueenリーダーのAkiさん(左)とステージに立つフォンチーさん *クリックで拡大
2013年8月 ホイアン・ジャパンフェスティバル

 

ベトナムをもっとメジャーに

ベトフェスは、ベトナムと日本のつながりを表すビッグイベントですから、私も気合いが一段と入ります。「ベトフェスを盛り上げてやるぞ!」という気持ちは、2010年からずっと変わっていません。

お客さんの客層は様々です。ベトナムの方々はもちろんたくさんいらっしゃるし、ベトナム以外の国籍の方もいらっしゃるし、日本人もたくさんいらっしゃいます。一気に多国籍の方々にご覧いただけるので、ベトナムの良さやベトナムの楽しさを知っていただけるのは、このイベントだけなんじゃないかな、と思っています。

だから私は、やはり宣伝部長をさせていただいている以上、もっとメジャーなものにしたいんです。このイベントもそうですし、ベトナムそのものもですね。不安やプレッシャーはありますが、それ以上にベトナムのことを広めなきゃ!という思いの方が強いです。

でも現にベトフェスには、最初は私のファンとして遊びに来て下さった方が、それ以降は私に関係なく「ベトフェスをやっているなら、行こう!」という気持ちでお越しいただいていたりします。正直、私にとってはその方が嬉しいんです。もちろん、私の応援のためにお越し下さるのも嬉しいです。だけど「ベトナムのイベントをやっているから、行こうよ!」というのが、宣伝部長として一番なってほしい形ですし、実際にそのような方が増えてきつつあります。私が宣伝部長に任命されて以来すごくお世話になっているサンプラザ中野くんさんにも、本当にベトナムを大好きでいて下さっています。だからすごく嬉しいんです。

 

ジャンケンフォン!

以外にも、メインステージでは様々な企画が行われます。例えばアオザイのショーや、ベトナム好きの日本人の方々が楽器を演奏したりするなど、日本とベトナムが関係するイベントならではのプログラムがたくさんあります。夜のライブステージまでは、常にメインステージでは何かが行われています。

そして先ほども申し上げた「ジャンケンフォン」ですね。時間的には午後2〜3時頃、そろそろ涼しくなるかな・・・という時に「さあみんな、やりますよ!」みたいにいきなり私がステージに上がります(笑)メインステージの前に皆さんに集まっていただいて、私とジャンケンして勝った方がプレゼントをもらえるという、何とも素敵なコーナーです。ジャンケンに勝った最後の2人にはステージに上がっていただいて、少しだけインタビューをさせていただき、その後は公開頂上決戦です(笑)プレゼントはベトナムのべ物やおもちゃなどですが、私にジャンケンで勝ち続けたら、賞品がもらえるんですよ!なかなか無いチャンスだと思います(笑)

 

開会式、出会いの場・・・いろんなイベントを自由に楽しんで

ステージ以外でのイベントでは、まず開会式がすごいです。私は毎年、開会式で結構緊張します(笑)私は端っこの方にいさせていただいているんですけど、本当にすごい方々ばかりがいらっしゃるので・・・(笑)今年も、私はまだ聞いていないんですけど、本当にすごい方々がいらっしゃるようですね。その中に私が交ざっていいのかな、場違いなんじゃないかな?と思うくらいなんですけど、本当にこのような機会をいただけて、すごくありがたく思います。

そして今年初めての試みとして「フェスコン」というのがあります。「ベトナム人と仲良くなりたい」とか「日本人の友達を作りたい」というご要望にお応えする企画です。

これら以外にも、会場内にはたくさんテントがあり、アオザイや民族楽器、ベトナムの小物や雑貨が販売されています。またミニイベントもあらゆるテントで行われます。なのでそれらを回って、買ったベトナムのご飯を食べながらメインステージをご覧になっていただいたり、逆にメインステージのインターバルに会場を回られたりと、そういうことも自由にできます。本当に広い会場にたくさんの出店があるので、1日では回りきれないと思います。ですので、お好きなように遊んでいただけたらと思います。



衣・食・音楽・・・ベトナムの文化を心ゆくまで堪能できる2日間。 

 

「フォー食べたい」でもOK!

今年は日越外交関係樹立40周年ということもあって、ベトフェスは例年以上に盛り上がると思いますし、宣伝部長である私はもちろん、出演者やスタッフもこのフェスを盛り上げるという気持ちを持っています。でも皆さんには純粋に、何も考えずにラフな感じで遊びに来てほしいなと思います。そしてベトナムが好きな方には、もっとベトナムのことを好きになってもらえるようになってほしいし、ベトナムのことを知らなかった方には「ベトナムって、こういうのがあるんだ」とか「ベトナムのこういうの、楽しいな!」というふうに、ベトナムのことを好きになってくれる人が増えるように、私たちは全力を尽くして、お越しいただく皆さんに楽しんでいただけるようなイベントを提供したいと思っています。

大きなイベントですが、着飾って参加するものではなくて「何かやっているらしいから行こうよ」みたいな感じでお越しいただいた方が楽しめると思います。もう、単純な気持ちでいいんですよ。「フォーを食べたいな」みたいな。しかも333(バーバーバー)ビールを飲みながら、フォンチーとジャンケンができる?しかも勝ったら賞品がもらえるの!?みたいな気持ちでお越しいただいても全然OKです。小さいお子様からご年配の方々まで、皆が楽しめるイベントですので、本当に気軽に遊びに来てほしいですね。

 

祖国で手にした自信をぶつけます!

私は元々「アイドリング!!!」というグループに所属していて、グループでは歌っていても、ソロで、しかもオリジナル曲を歌う経験はあまりありませんでした。そのような状態で、今年8月末にベトナムのホイアンという街で行われた「ホイアン・ジャパンフェスティバル」に参加しました。「アイドリング!!!」時代は仕事でベトナムに何度か行ったことはありましたが、ホイアンという地は初めてだったし、しかも実はベトナムで歌ったのは初めてでした。そこで私は、Gypsy Queenさんと歌わせていただきました。

3日間の日程のうちの1日目はちょっと緊張しました。私はベトナム人だけど日本で育っているから、現地の人たちに受け入れてもらえるのかな?という心配がすごくありました。でもベトナムの人たちはみんな優しくて温かいので、受け入れてくれたどころか、むしろ盛り上がって下さいました。それを機に私は、Gypsy Queenの皆さんから「この3日間で一皮むけたね!」って言われました。

私自身、何が一皮むけたのかは上手く言葉で言えないんですが、現地の方々に受け入れてもらえたし「自分はこのままでいいんだ」と思いました。そういう思いに、ようやく至りました。今の自分に自信を持てば、もっといろんな人に自分を知ってもらえるし、日本の人たちにベトナムを知ってもらえるんだという思いを、ホイアンで獲得したんです。



ホイアン・ジャパンフェスティバルにて *クリックで拡大
2013年8月 

だから私がホイアンで体感したことを、ベトフェスで思い切り「バーン!」と出していけたらと思います。ベトナムで培った自信と勇気をベトフェスで出そうと思います。皆さんには、そんな私の成長ぶりもご覧いただけたら嬉しいです!

 

関連リンク

ベトナムフェスティバル2013: http://www.vietnamfes.jp/
*メインステージのスケジュールはこちらから!

 

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