My Eyes 米大統領選2016 ⑱ EU離脱が投げかける波紋

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コラムニスト/翻訳家  

 

離脱(Brexit)か残留(Bremain)か – 国民にその決を委ねる投票が現地時間6月23日に行われ、僅差でEU離脱支持者が勝利しました。

EU加盟国であるイギリスの経済および政治における決定がベルギーのブリュッセル( EU本部所在地)で下され、イギリス国民は自らの生活の在り方を自らの意思で決めることができませんでした。ブリュッセルの、選挙で選ばれた立場では無い官僚たちが、イギリスへの課税額や、支払われた税金の配分先を決める – それに対しEU離脱派は憤慨しました。

一方でEU残留派は、EUがイギリスと他の欧州諸国との自由貿易を保証しているのであり、もし離脱したらイギリスの農家はEUから支払われる何十億もの補助金を失うことになると主張しました。

前ロンドン市長ボリス・ジョンソン氏や司法大臣マイケル・ゴーヴ氏、労働組合支持者エンリコ・トルトラーノ氏などが主な離脱派。一方労働党党首ジェレミー・コービン氏、デービッド・キャメロン首相、投資家ジョージ・ソロス氏などが残留派に名を連ねています。

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デービッド・キャメロン英国首相 *Photo from Wikipedia

EU離脱は少数の富裕層より国民の大半を占める一般大衆に向けて訴えかけたものであるため、離脱派とドナルド・トランプ氏およびバーニー・サンダース氏、残留派と他のエスタブリッシュ候補者を対比する見方も出てきています。

とは言えこの離脱の決断は、おそらく今年11月の米大統領選本選の結果に直接関係することは無いでしょう。しかしイギリスや他の欧州諸国には間違いなく影響が及びます。

大衆主義者であるフランスのマリーヌ・ル・ペン氏は「我が国もEUから離脱すべき」と主張。意を同じくする首脳陣としてオランダのヘルト・ウィルダース氏、オーストリアのノルベルト・ホーファー氏など欧州各国に数多くいます。いずれも近年行われた選挙において僅差で敗北を喫しましたが、今回のイギリスでの離脱派勝利を受けて、情勢が変化する可能性も出てきています。

 

ダニエル・ペンソ

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米オレゴン州在住の日英翻訳家。1999年〜2009年の約10年間住んでいた東京を”第2の故郷”と呼ぶ。趣味は旅行、語学、。日本への旅行時には落語を楽しむ。
*ダニエル氏の詳細は以下のページをご覧下さい。 
日本語版 英語・日本語版

*日本語訳:徳橋 功  

*ダニエル氏の意見は、My Eyes Tokyoとは関係ありません。

 

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