エドワード・タルマンさん(オランダ)

インタビュー&構成:徳橋功
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Eduard Talman
宿泊予約サイト運営会社社長(2002年来日)

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自分の力で成功してみたい。

 

 

オランダ出身のエドワード・タルマンさんは、日本で自分の会社を始めるために来日しました。ヨーロッパには日本でビジネスをしたいという人が他にいなかったので、やってみようと思ったそうです。現在、タルマンさんはオンライン予約の分野で成功されていますが、以前は困難な時期もあったそうです。

*インタビュー@カナルカフェ(神楽坂)
*日本語訳:川上葉子

英語版はこちらから

 

日本で起業するということ

もう何年も前の話になりますが、私は出張で初めて来日しました。当時、私はフィリップスというオランダの家電メーカーに勤めていて、ソニーとジョイントベンチャーを行っていた関係で、何度か日本に来ていました。

一方で、その頃私の友人が“Booking.com”という会社を始めました。彼のソフトウェアは日本の市場で非常に競争力があると思い、私はフィリップスに勤めながら、彼のソフトウェアを使ってここ日本で小さな会社を設立しました。

そして私はホテルの宿泊予約サービスを始めました。当時、日本でその会社を主に運営していたのは私のアメリカ人の友人で、私は休暇を利用して彼を手伝っていました。しかし、彼が帰国を決めたのを機に、私はフィリップスを辞めました。

2001年9月に来日した時は、日本に住むことは考えていませんでした。当時、私が作ったその会社は厳しい状況に直面していたので、私は2〜3日彼を手伝うつもりで来日したのです。しかし彼が帰国を決めたので、私はそれまで勤めていた大企業を辞め、日本で彼の仕事を引き継ぐことにしました。そのリスクを冒したのは、私自身の力で成功してみたかったからです。

 

荷物はノートパソコン一台だけ

成田空港に到着したとき、私の手荷物はまだドイツにあったため、所持品はノートパソコン一台だけでした。その日は台風が接近していて電車が止まっていたので、アメリカ人の友人と私はしばらく待たなければなりませんでした。ようやく東京に着いたとき、私はびしょぬれになっていました。でも、着替えはまだ手元にありませんでした。これが、私にとって生まれて初めての台風体験です。ちょうどその時、ホテルのテレビはどのチェンネルもニューヨークのワールドトレードセンターへのテロ攻撃の光景を映していました。

日本での生活様式に慣れるのは、それほど大変ではありませんでした。ほとんどの場合、人々は英語を話してくれます。それに、日本の人たちはいつも私を助けようとしてくれます。たとえば、海外から来た人が東京でトラブルに遭ったとして、助けを求めた相手が英語を話すことができない場合、その人やその人の友達は、皆さんのために英語を話すことができる人を見つけようとしてくれるでしょう。だから、私は特に何かに苦労したことはありません。

 

日本人と働くことができて とても幸せです

日本人は長い時間よく働きます。 もちろん、働くことはお金を稼いで良い人生を送るために大切なことですが、私たちオランダ人はより多くの時間を家族と過ごしたい。だから早く帰宅します。

しかし日本に来て、日本人がどれだけ自分たちに割り振られた仕事に身をささげているか、どれだけ一生懸命働いているか、そしてどれだけ責任感を持って仕事をしているかということに、私は非常に驚かされました。そんな日本の人たちと働くことができて、とても幸せに思います。

東京はとても整備された街です。そして全てが清潔です。人は物を非常に大事にします。 それにレストランやショップでのサービスの質もすごく高いです。私が東京を離れることになったら、そのことを懐かしく思うでしょうね。ヨーロッパに行くと、サービスがいかに雑であるかがよく分かります。

一方で、好きではないこともあります。朝、地下鉄をちょっと乗ってみると分かりますが、車内には人がすし詰め状態。たった5分かそこらの短い時間ですが、それはそれは酷いものです。多分オランダ人はそんな経験はしないでしょう。このことを他の国に行って人に話すと、彼らは決まって笑い出すんです(笑)

 

「事業を続けたい」その思いが僕を奮い立たせる

故郷に戻って家族や友人に会うのは年に2回くらい。それでも一度もホームシックにかかったことはありません。というのも、私は今や日本のことを”第二の故郷”と思っているからです。私は日本人女性と日本で結婚して、彼女の家族のことを良く知っています。それで日本を近しく感じ、今や日本を第二の故郷にように感じているのです。

日本に数年暮らして、その後しばらくオランダに戻る予定です。でもあくまで”予定”ですから、どうなるかはわかりません。私は残りの人生、どこにいたとしてもなんらかの形で日本と関わっていくつもりです。

オランダ語はたまに電話で友人と話す時に使いますが、今はいつも英語で話して英語で考えています。自分の母国語を話すことはあまりありません。

来日してからの数年間、私は時々辛い思いをしました。オランダに帰ることも考えました。でも、私は自分の会社を続けたかったし、その思いそのものが私を奮い立たせてくれました。現在、事業は順調に進んでいますし、日本で完璧と言ってもいいくらいの生活を過ごしています。

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*撮影:T.Y.さん

 

タルマンさんにとって、東京って何ですか?

東京はおいしい食べ物が詰まった安全な場所です!

 

タルマンさん関連リンク

Global Bookings Connection Japan Inc(*後に運営会社はBooking.com Japan K.K.に):www.booking.com

 

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