マスクするアメリカ & しないアメリカ 2021 Part1

 

ダニエル・ペンソ
ニスト/

 

4月初めのある日の朝、私は娘と一緒に(またの名をSARSコロナウイルス2)の検査を受けに行きました。私にとって新型コロナの大流行は、中の数多くの人たちと同じように、疑念や懐疑、恐怖、フラストレーションの連続でした。

この大流行は、昨年(2020年)の2~3月頃に始まりましたが、ウイルス感染の最初の症例は、早くも2019年11月に発見されていたようです。

政治の動向を見続けている私は、新型コロナはの共和党前大統領、他でもないドナルド・トランプ氏に対する謀略ではないかと半ば考えていました。アメリカでは共和党も民主党も、ライバルを倒すための策を常に考えていますから、そのような見方をしていた人はたくさんいました(今でもそのように考えている人はいます)。現在でも民主党の本拠地である、いわゆる“ブルーステート”は、伝統的に共和党の本拠地である“レッドステート”よりも新型コロナ対策が厳しい傾向にあります。フロリダ州とテキサス州(共にレッドステート)では、2020年の大統領選の前は飲店が何ヶ月も営業されていたのに対し、カリフォルニア州と州(共にブルーステート)は、屋内だけでなく屋外の飲食スペースの閉鎖をある時点で命じました。カリフォルニア州では、ニューサム知事がリコールに直面していることもあり、ようやく屋内での飲食が再開されました。

時が経ち、ウィルス流行の拡大を追いながら多くの人々(大変知的で知識豊富な旧友たち)と話しました。その結果「新型コロナは、その程度が不明であるとはいえ、一般的な風邪やインフルエンザよりも、自分の命に大変な危機を及ぼす」という結論に達しました。インターネットで見つけたこのデータ(www.worldometers.info/coronavirus/)によれば、このウイルスに感染した100人のうち、およそ3人が死亡するとのことです。

わずかな確率のように見えますが、糖尿病を患っていたり、体調が悪かったり、肥満であったり、免疫力が低下していたりする人、特に70歳以上の人は要注意。ただし健康な人が新型コロナに感染して亡くなったという話は聞くものの、それは稀なケースのようです。全米規模での統計を見ると、合併症を伴わずこのウイルスのみを原因とした死者は、新型コロナで亡くなった人全体の約6〜7%です。

このウイルスには、まだ未知の変数がたくさんあります。そのため、今後も注意が必要です。しかしそうは言っても、私たちは一生、家でマスクをしていなければならないのでしょうか?

個人的には、それも健全とは思えません。マスクをしなくても良い程度に、人と人との距離を保つことは可能です。6フィート(2メートル)もあれば十分ですし、まして人と直接顔を合わせなければ良いのです。そうすれば、息(飛沫など)が相手に届くことはありません。少人数なら、人と人の間は7~8フィートでしょうか。

昨年私が話した、あるナニーの一言がとても印象に残っています。「もしあなたの体の具合が悪ければ、家にいなさい」。 これはとても理にかなっていると思います。咳をしていたり、体調が悪かったりしたら、家にいるべきです。そうすれば、いつまでも家にいてマスクをしているよりも、新型コロナの感染拡大を食い止めることができるでしょう。必然的に、人々はより近い距離で再び顔を合わせることになります。(Part2へ)

 

ダニエル・ペンソ
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米カリフォルニア州在住の日英翻訳家。1999年~2009年の約10年間住んでいた東京を”第2の故郷”と呼ぶ。趣味は、食。日本への旅行時にはを楽しむ。
*ダニエル氏の詳細は以下のページをご覧下さい。
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*ダニエル氏の意見は、My Eyes Tokyoとは関係ありません。

 

My Eyes Tokyo

Interviews with international people featured on our radio show on ChuoFM 84.0 & website. Useful information for everyday life in Tokyo. 外国人にとって役立つ情報の提供&外国人とのインタビュー

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