ASEANフェスティバルに行こう!

インタビュー&構成:徳橋功
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少し前の猛暑を忘れてしまいそうなほど、涼しくなってきました。外出時は長袖でないと肌寒く感じるこの秋、横浜・山下公園だけがトロピカルな空気に包まれます。今回は10月5日(土)6日(日)に行われる「ASEANフェスティバル」のご紹介です。今年初めて行われるこのビッグイベントについて、フェスティバル事務局のAkiさんに、その見どころを伺いました。

 

日本・ASEAN友好40周年記念として開催

今年、日本とASEAN(東南アジア諸国連合)の友好40周年を迎えました。それまでは、ASEAN各国のフェスティバルやイベントは数多く行われてきましたが、ASEANを構成する東南10カ国が一堂に会した野外大規模イベントは、この日本では行われていませんでした。ですので、私たちにとって初めての大きな挑戦です。
テーマは「ASEANがやってきた!」。日本にASEAN各国のや音楽、その他様々な文化がそのままやってきたのが、このASEANフェスティバルです。今年行われたフェスティバルやフェスティバル、フェスティバルなど各国のイベントの総決算。その開催地は”の窓口”である国際都市・横浜です。
「日本で開催するASEANフェスティバルが、友好40周年の最大のトピックである」という声もお聞きしました。そして開会式にはASEAN各国の大使の他に、ラオスの副首相までもがご出席されます。つまり、それだけ大きな期待がこのフェスティバルに寄せられているのです。

 

本場のの料理をワンコインで

このフェスの目玉の1つは「ASEANシェフがやってきた!」。この会場にASEAN10か国のシェフが一斉に来日し、それぞれのお国自慢の料理を披露してくれるのです。シェフたちはわざわざこのフェスのためだけに横浜にやってくるので、これは本当に貴重なことです。
ASEAN10カ国の本場の料理がそれぞれワンコイン、つまり500円でお楽しみいただけます。大勢の人たちとたくさんのお料理を買って分け合うと、様々な国の味を一度に楽しめるのではないでしょうか。
また、もちろん日本国内のASEAN各国レストランも出店しますし、ASEAN諸国のビールの飲み比べなども、このASEANフェスティバルならではのお楽しみかもしれません。

 

伝統とコンテンポラリーの融合

もうひとつの目玉は、ステージです。 ASEANに対するイメージが曖昧な方が、この日本にはまだ多いかもしれません。でもそれは、ASEANに触れる機会がなかったり、耳にする機会がなかったからだと思います。日本人の目や耳にASEANを届かせるためには、日本人が一番興味のある場所にASEANを持ってくる必要があると思います。ですので私たちは、その国の伝統芸能や伝統音楽と、その国の若者が好む芸能や音楽を、同時にステージに持ってくることにしました。
ステージではASEANや他のアジア地域の音楽だけでなく、たとえばタイのムエタイなどのパフォーマンスも行われます。また、ポップミュージックの目玉として、ラオスの超人気POPグループ「Over Dance」(写真左)と、ベトナムで同じく超有名な「ヒエントック」(写真右)が登場します。


「Over Dance」は、ラオスの伝統的なメロディにヒップホップの要素をミックスした音楽を演奏するグループで、フェスにはメンバーのうちArdとKAIの2人が来ます。Ardの方は代々木公園で隔年で開催される「ラオスフェスティバル」で3回公演しましたが、KAIは初来日です。


そしてベトナムのヒエントック。彼女も同じく代々木公園で開催される「ベトナムフェスティバル」に参加経験をもつ、親日派シンガーです。ベトナムでは誰もが知る歌手として活動しており、国を代表する歌手の一人です。日本でヒットした『星の金貨』(日本テレビ系)というドラマのベトナム語バージョンが放送されたとき、主題歌の『碧いうさぎ』のベトナム語版が大ヒットしました。それを歌ったのが彼女です。

今回はラオスとベトナムの2カ国から著名ポップアーティストの来日を迎えますが、これをきっかけにお客様から「もっと他の国のアーティストも見たいね!」とか、また他の国々から「私たちの国のアーティストも出演させたい!」と思っていただけるといいですね。このようなイベントは「参加することに意義がある」し、「参加しようと思う人に価値がある」ので、こちらから「出演して下さい」とお願いするのではなく「出演したい!」と思ってステージに上がる人の集合体でありたいと考えています。
そしてステージにお越しの皆さんには、ASEANの伝統音楽と今の音楽を両方耳にすることで、さらにASEANに関心を持っていただけたらと思っています。

 

“ASEAN”をBuzzらせよう!

この「ASEANフェスティバル」が、皆さんにとってのASEANへの入口なればいいなと思っています。きっかけは簡単なことです。ASEANの音楽や文化、おいしかった料理のこと、会場にいた素敵なドレスを着た人のこと・・・何か一つでも興味を持ってもらえれば、フェスとしては成功です。お客様が家に帰られた後に家族で話題にしたり、パソコンで検索したりする・・・そのきっかけを提供できればと思っています。
だからこの週末は、Googleで「ASEAN」という検索ワードが増えると思います。何万人もの来場が見込まれていますから、決して大げさなこととは思っていません。しかも今はSNSの時代ですから、誰かがiPhoneで写真を撮ってそれをアップして「こういうのを食べたよ!」とコメントすれば、その人のお友達が「え、何それ?」「どんな味?」「どこの料理?」「そんなのがあるんだー食べてみたい!」「どこでやっているの?」という反応がどんどん拡散していきますよね。そういうところを目指していきます。
もちろん「ASEANって、何カ国あるの?」「どんな国があるの?」という真面目なところから興味を持っていただくことも大歓迎。そして興味を持つきっかけが「楽しいから」「面白いから」だけでも良いと思います。このフェスを通じて、食でも民芸品でも音楽でも、人それぞれのASEANの面白さや楽しさを見つけていただけたらと思います。

ぜひ、ASEANを見つけに来て下さい!

 

関連リンク

ASEANフェスティバル2013: http://www.aseanfes.jp/2013/
*ステージプログラムはこちらから!
ASEANフェスティバル Facebookページ:https://www.facebook.com/ASEANFes 

 

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