『多文化おもてなしフェスティバル2023』に実行委員長として参加しました!

レポート:徳橋功(My Eyes Tokyo編集長)


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※写真提供:Global Peace Foundation Japan

 

私たちが一昨年(2021年)出会った、国際的平和団体「Global Peace Foundation」。彼らが掲げる「“違い”を超えたビジョンの共有」に私たちが賛同したことから、翌2022年、その日本支部である「Global Peace Foundation Japan」(※以下”GPFJ”)さんが毎年開催される「多文化おもてなしフェスティバル」に、実行委員として参加。その間に行った、当時の実行委員長や当団体代表理事とのインタビューを通じて、私たちはフェスティバルの企画意図や、イベントを通じて実現させたいことを理解したものの、現場レベルでは右も左も分からないまま、他の国々から来た、経験豊富な実行委員の皆さんの後ろをただついて行っただけ・・・しかし優秀な実行委員たちにより、2022年11月23日にそのイベントは無事開催。大盛り上がりのうちに終了しました。


2022年11月開催「多文化おもてなしフェスティバル」ハイライトシーンまとめ動画

様々な国々から日本に来た人たちから成る実行委員に、私たちは翌年も変わらずメンバーとして参加するのだと思いこんでいました。そんな私たちのもとへ、GPFJさんから意外なオファーが来たのです。

2023年の多文化おもてなしフェスティバルの実行委員長を、徳橋さんにお願いしたい。

思えばGPFJさんからのご依頼はいつも突然でした。最初にご依頼のあった、My Eyes Tokyoの活動についての講演。そして実行委員としての「多文化おもてなしフェスティバル」への参加。しかし”実行委員長”という依頼は、それまでを大きく上回る予想外ぶりでした。なぜなら2015年から行われているそのイベントに、実行委員としてほぼ毎年参加されている人たちがいるからです。「私のような新参者が実行委員長になって、そのようなベテランの人たちとフェスティバルを作っていけるのだろうか」 – 徳橋(以下“私”)は不安を覚えました。

その一方、私はせっかくいただいたそのチャンスを活かし、世間の動きに一石を投じたいとも考えるようになりました。

X(旧ツイッター)を眺めると「#移民反対」のハッシュタグや、特定の国および宗教に対するヘイトにあふれていました。そしてそれらを裏付ける事件や現象が日本各地で発生。「は怖い」「外国人が増えると事故や犯罪が増える」といった言説がSNS上で一斉に唱えられました。しかし私たちMy Eyes Tokyoがこれまでインタビューさせていただいた外国籍の人たちは皆、母国と同じように日本を愛し、日本の法律や文化に敬意を払い尊重する人たち。それはもちろん「多文化おもてなしフェスティバル」実行委員の皆さんも同じでした。このような人たちが日本にいることは、日本人にとっても大いに刺激となるし、その結果として日本社会の活力となることは間違いない。それに様々な国々のお料理を楽しまれている人も、きっとたくさんいることでしょう。

「あらゆる文化、そしてその文化を育んだ人たちが日本にいることは、きっと日本社会にとって力になる。それを広く示したい」。 実行委員長を拝命してから初めて臨んだミーティングの席で、私は実行委員に伝えました。そして議論の末「多文化をチカラに」を2023年「多文化おもてなしフェスティバル」のテーマにしました。


徳橋の実行委員長就任後、ミーティングで今年のテーマ「多文化をチカラに」を決定。
2023年5月@渋谷GPFJオフィス

その後私はさらに実行委員メンバーとの話し合いを重ね①フェスティバルの前に、日本滞在歴が異なる様々な国々から来た人たちが本音をぶつけ合うパネルディスカッションを開催②フェスティバルにおいて、文化や歴史においてつながりがあまり強くない国・地域同士のコラボレーションを行う – これらを通じ「多文化をチカラに」のメッセージを伝えていくことを決めました。

『多文化トークセッション~心の壁とマルチカルチャーな日本~』。韓国や、ジョージアにルーツがある人たちや、海外で暮らした経験を持つ日本人が”心の壁”をテーマに自らの体験を共有した。
2023年9月2日@渋谷

今年10月、中東地域で大きな衝突が発生。「今までと変わらず各国の文化を伝えるだけで良いのだろうか?」。昨年よりウクライナ避を続けてきた私は考えました。しかし”足元の平和”、つまり自分たちが今いる地域の平和の集合体が世界平和であると思い「多文化をチカラに」というメッセージを、フェスティバルを通じてきちんと伝えていくことを改めて決意して最後の準備を実行委員と行い、11月5日の本番を迎えました。

※数多くの出演者・出店者の中から、My Eyes Tokyoでインタビューした人たちを一挙ご紹介。画像をクリックするとそれぞれのインタビューページに飛びます。

フィリピン人初の演歌歌手 ヨランダ・タシコさん
食と雑貨を通じてボリビアの文化を紹介する「Miguel's Kitchen」
”奇跡の木”と呼ばれるモリンガの日本での普及を目指す「ATE Moringa」。
圧巻のパフォーマンスを見せつけた「ヌサンタラ舞踊」&「バリ島ブリバグス」
主にブラジルをルーツに持つ子どもたちによるオーケストラ「国境なき
「国境なき音楽」が提供する、本場ブラジルのコーヒー、ケーキ、コシーニャ(ブラジル風コロッケ)
ミャンマー貧困地域の生活・教育・医療支援を行うNGO「Heartship Myanmar Japan」
中国・新疆ウイグル自治区およびモンゴル族の料理を提供する「ブドウエン」
教育に長年従事しているナンシーさん(写真右端)が企画し、ネシア出身の留学生スチュワード・グナルディさん(写真中)と共に司会進行を務めた「世界に繋げる言葉」
”フィリピン人初の演歌歌手”ヨランダ・タシコさんが、バンド「Oops;)!!」の演奏をバックに洋楽やJ-POPを熱唱。

そして今年のフェスティバルで始まった、繋がりが無いかに思われる国同士の文化の融合。その幕は「まれびと」による韓国武芸とインドネシア舞踊のコラボレーションで切って落とされました。

 

こちらにフェスティバルの写真を多数掲載!

 

会の終わりは、狂言界の重鎮・善竹十郎氏による”笑い締め”。善竹氏のお手本に倣い、フェスティバルにかかわった人たちや、ご来場いただいた皆さんで小笑い、中笑い、大笑いをするというもので、異なるバックグラウンドを持つ者同士が、これ以上ないほど声高らかに大笑い。来年も、そしていつまでも、敵味方なく、ヘイトもなく、世界中から来た人たち同士で笑い合えることを願いました。

 

未熟な実行委員長を支えてくださった実行委員の皆さん、そして事務局であるGPFJさんの支えがあってこそ、今年も無事開催に至りました。心より感謝を申し上げます。私たちが掲げた今年のテーマ「多文化をチカラに」が来年以降、フェスティバルのテーマが変わっても、その火を絶やさずに灯し続けることを、My Eyes Tokyoは期待しています!

 

関連リンク

多文化おもてなしフェスティバル@Facebook:facebook.com/multicultural1family
Global Peace Foundation Japan:gpf.jp/
Global Peace Foundation: globalpeace.org/

 

My Eyes Tokyo

Interviews with international people featured on our radio show on ChuoFM 84.0 & website. Useful information for everyday life in Tokyo. 外国人にとって役立つ情報の提供&外国人とのインタビュー