著者インタビュー!

インタビュー&構成:徳橋功
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「ジャニカの5秒で返信! 英会話」(三修社 刊)

ジャニカ・サウスウィックさん

 

これまで国籍・分野問わずインタビューを行ってきたMy Eyes Tokyoが、語学や異文化理解などの本を出版した著者にフォーカスし、その著書に込めた思いを伝えるコーナーです。第1回目は、今年4月に新刊を出版されたばかりのアメリカ人、ジャニカ・サウスウィックさんをご紹介します。

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@紀伊國屋書店 新宿本店  

ジャニカさんはアメリカ・ユタ州のご出身。英語と日本語を自在に操り俳優や声優、司会、ネイルサロン経営など様々な分野で活躍。その一方でフジテレビ「ボキャブラ天国」にも“英語の番組と間違えて”出演したという経歴をお持ちの(笑)ユーモアあふれる才媛です。

そんなジャニカさんが出版した「ジャニカの5秒で返信! 英会話」(三修社)も、彼女が培ってきたユーモアセンスとコミュニケーションスキルの賜物かもしれません。

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ジャニカさんが着目したのは、今世界中で流行している“チャット”、つまりLINEなどのメッセージアプリを使った短いテキストコミュニケーション。ここで使われている英語に接することで、英語をさらに楽しく学んでほしいという思いが込められています。

ジャニカさんのようなネイティブが使う英語チャットは、こんな感じです。

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みなさん、このやり取りを解読できますか?
このようなテキストでのやり取りが、今のアメリカのティーンたちの間で人気なのだそうです。これこそ“生きた英語”ですよね。でも、日本人にはちょっとハードルが高いような・・・

私たちMy Eyes Tokyoは、4月5日に外苑前“GLOCAL CAFE”で行われた「ジャニカの5秒で返信! 英会話」出版記念パーティーに参加。このような本を出版した狙いについてジャニカさんにお聞きしました。

 

 

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私はいつも「普通のテキストでは学べない英語」を伝えることを考えています。去年出版した非言語コミュニケーションの本(「ネイティブが毎日使う英語のジェスチャー50」)もそうですし、今回出版した「ジャニカの5秒で返信! 英会話」も同じです。このような“省略英語”を扱った本は、いくらネットで調べても出てきませんでした。

この本で扱っている”PINGLISH”というのは、私の造語です。”PING”というのは、LINEやWhatsappのようなチャットアプリの着信音から来ているのですが、英語圏では日常的に”I will ping you!”(「メッセージを送るね!」)のように使われます。そこから、チャットで使う省略英語のことを”PINGLISH”と名付けました。

日本では、他の国に比べてチャットがすごく普及しています。でも英語でチャットするとなると、どこにもそのルールは載っていないし、どうやってチャットすれば良いのかも分からない。でも実際に英語のコミュニケーションや、普段の日本語でのコミュニケーションは、最近はチャットで行われています。そこでこのような、PINGLISHのルールやパターンについて書いた本を出させていただきました。

もちろん人にもよりますが、外国人とFace to Faceのコミュニケーションを取る機会が少なかったり、なかなかできない場合があります。でもチャットなら世界中の人たちと、また日本人どうしでもできます。

それに英語恐怖症や英語コンプレックスがある方でも、PINGLISHにはきちんとしたルールがあるから安心です。それは・・・

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「PINGLISHにはルールがない!」というルールです(笑) まず、文法のルールがありません。例えば主語や固有名詞の頭文字は大文字にしなくちゃいけないとか、コンマ(,)を打たなければいけないとかは、忘れてもOKです。

会話やメールで必要とされるIやYouなどの主語は、PINGLISHでは省略しても大丈夫。会話などで主語を外すとブロークンイングリッシュに聞こえますが、PINGLISHはむしろブロークン“が”良い。主語を省略しても伝わる言語でコミュニケーションを取る日本人にとって、ここで英語へのハードルが低くなると思います。

そしてスペル。英語は耳で聞く音と実際のアルファベット表記が異なるケースがよくあります。例えば”night”。音で聞くと「ナイト」ですが、スペルと音が一致していないですよね。でもPINGLISHなら、nightは”nite”で良いのです。

他にも様々なPINGLISHが出てきますが、相手との関係性によって省略の度合いも変わってきます。そこで友達どうしや恋人どうし、家族どうし、ビジネスシーンなどでの使い分け方も、チャプターを設けて解説しています。また、見開きでネイティブどうしの会話を普通の英語で表したバージョンとPINGLISHでのチャットバージョンを見比べられるようにしています。

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私はこの本を通じて「英語はもう怖くないよ」「英語の勉強が楽しくできるよ」ということを、 多くの方々にお伝えしたいと思っています。

 

この本の執筆を、ある日本人女性がバックアップしました。都内や近郊の大学で教鞭を取る一方、通訳者や翻訳者として、また第二言語習得や認知言語学の研究家として活躍する豊田典子さんです。豊田さんは、最初は翻訳者として出版にかかわる予定でしたが、豊富なバックグラウンドを生かしてジャニカさんにアドバイスをするうちに、執筆や編集の監修を務めることになりました。

 

監修者 豊田典子さん

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私はいくつかの大学で教えていますが、女子学生たちから「外国人からInstagramでかなりしつこくフォローされたのですが、どうすれば良いんですか?」と相談を受けることが多くなりました。そんな時の上手な受け交わし方は、学生には分からないものなんですね。以前は一人一人対応していましたが、今はこの本一冊をオススメして済むようになりました!

チャットなら、シャイでも英語でのやり取りは会話より抵抗ないと思います。PINGLISHなら「間違えたら恥ずかしい」という心のバリアが外れるでしょうし、発音を気にする必要もありません。写真やスタンプを使いながら英語でコミュニケーションできる楽しさが分かれば「英語を話したいな」と思えるようになると思います。

この本に載っていることは、覚えなくても良いのです。英語を“覚える”ことから、そろそろ離れても良いと思います。本を“見ながら”PINGLISHで気軽にチャットを楽しんでください!

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*豊田さんインタビュー in MET: こちらをご覧ください。

 

このお2人を支援したのが、プロデューサーの晴山陽一さん。英語教育書の大家で、これまで執筆した英語関連書籍は100冊を超えています。晴山さんは自身の豊富な人脈を最大限に活用し、語学教育書の名門である三修社さんとジャニカさんとをつなげました。

 

プロデューサー 晴山陽一さん

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英語でも日本語でも、相手のレベルやシチュエーションによって、同じ表現でも使う言葉は変わりますよね。それなのに、教科書には1種類の表現しか載りません。

でもこの本なら、英語はすごく柔軟で、いろいろな表現が使われることが伝わってきます。見開きをご覧いただければ、文字で書かれている英語でも、通常の英語とチャット英語ではこれだけ違うということが分かります。

私が一番興味があるのは“人を変えること”。堅い出版社が柔らかい本を出すようになったり(笑)本を書くなんてできないという人が「私にも本が書けるかも!」と思うようになったり・・・そして英語が嫌いだった人が英語好きになる。それが私にとって一番の楽しみです。

この本を通じて、皆様には「その場その場で様々な英語が使われる」ということをお感じいただき、楽しく英語を学んでいただければと思います。

*晴山さん on Twitter: @y_hareyama

 

ところで、みなさんにここで問題です。
この映像でのやり取りを、PINGLISHで書いてみてください。実は答えはすでにこのページの中に・・・

 

 

「ジャニカの5秒で返信! 英会話」(三修社 刊)

ジャニカ・サウスウィック 著 / 豊田典子 監修

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定価: 1,404円(本体:1,300円+税)
発行日: 2016/04/02
*アマゾンでこちらからお買い求めいただけます。

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関連リンク

・「ジャニカの5秒で返信!英会話 」Twitter: @janica_english
・ジャニカさんTwitter: @janicaeigo
・ジャニカさんブログ:www.ameblo.jp/janicaeigo
・三修社:www.sanshusha.co.jp/

 

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